コンテスト開催にあたって
服部幸應の思いを繋ぐ
~「食」を通じた子ども達の心身の成長ために~
食という字は、「人」を「良」くすると書きます。本来人にとって良いはずの「食」が、そうではなくなってきていることに危機感を感じ、「食育」を提唱し始めたのが、学校法人服部学園服部栄養専門学校 前理事長・校長であり、本コンテストの創始者・初代審査委員長である服部幸應です。
ここで、改めて、服部幸應の提唱してきた「食育」の 3 つの柱についてご説明いたします。
① 選食力
健康とは何かを理解し、栄養の知識を持ち、安全安心な食べ物を自分自身で選べる能力を身に付けること。
② 共食力
「食」は文化であるということを理解すること。共食=家族団らんがいかに大切かを知ること、食卓や食事の意義、特に朝食が成長に欠かせないこと、和食・郷土料理や食文化を継承すること。
③ 地球の食を考える
食料問題、食料自給率、食品ロス、地産地消、環境問題など食を通してエコロジーについて考える「食育」は食べることだけと思われがちですが、このように幅広い内容が含まれます。
そして、これらを総合的かつ最も身近に学べる場が、家庭の食卓です。
本コンテストは、このような服部幸應の食育の考えと、料理に興味も持つ子どもの増加や調理技術の向上はもちろん、食や調理を通じた子ども達の心の成長を目的としてスタートし、本年30回目を迎えます。
ご応募そしてご協力いただきました皆さま、誠にありがとうございます。
大人顔負けの技術を披露し美味しい料理を作る子ども、「美味しい」のひとことで達成感に瞳を輝かせる子ども、優勝を逃がして悔し涙をこらえる子ども、さまざまなドラマがあり、子ども達の一生懸命が溢れるコンテストです。
調理は、好奇心を高め、発想力や想像力、柔軟性、判断力を養うのに、非常に有効です。
「テーマにもとづいたレシピを創造し、実際に料理を作り上げる」作業は、ひとつのことを探求する体験に結びつき、机上の学習では得られないことを体得できるまたとない機会になるはずです。
多くの子ども達に、「食」の大切さ、調理の楽しさ、そして、美味しいものは人の心も体も豊かにすることを知ってほしいと思います。
私たち人間が生きていくために欠かせない「食」を通じ、子ども達の心身の成長に寄与、輝かしい未来に貢献できるコンテストにして参りたいと考えております。
今回も多くのご応募を心よりお待ちしております。
第30回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト
審査委員長 服部 吉彦
(学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長)
賞品・協賛
審査員紹介
服部 吉彦(はっとり よしひこ)氏- 学校法人服部学園理事長
服部栄養専門学校校長
“食育”の第一人者・服部幸應の長男。
1997年服部栄養専門学校入職。時代の変化に対応しつつ、学生募集やブランディング強化、産学連携などのため、広報部、韓国事務局、HATTORI食育クラブ、HATTORIギルドなどを立ち上げる。
名古屋松坂屋本店南館9階レストランフロアプロデュース、韓国サムスン給食事業アドバイザリー、ウズベキスタンでの和食普及、オーガニック農家と協力して規格外野菜の活用から食品ロス削減などにも積極的に取組む。
特非)NPO日本食育インストラクター協会理事長、一社)全国料理学校協会理事、一社)専門学校コンソーシアムTokyo業務執行理事(副会長)、(公社)東京都専修学校各種学校協会理事、一社)日本病院調理師協会認定委員、東日本料理学校協会副会長、渋谷区専修学校各種学校協会会長
服部 津貴子(はっとり つきこ)氏- 服部栄養料理研究会 会長
フランス・スイス留学後、IOOC国際オリーブオイル協会アドバイザー、農林水産省林野庁日本特用林産振興会委員、MOMO東京パイロットクラブ会長等を務める。食育をテーマにした講演活動等に取り組み、活躍している。
主催・後援
- 主催
- ●学校法人 服部学園 服部栄養専門学校
- 後援
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■公益社団法人 全国調理師養成施設協会
■一般社団法人 全国料理学校協会
東日本料理学校協会
■公益社団法人 日本栄養士会
■全国漁業協同組合連合会
■早寝早起き朝ごはん全国協議会
■特定非営利活動法人NPO 日本食育インストラクター協会
■服部栄養料理研究会