第15回大会の様子

第15回大会:優勝は新倉 茜音さん(小2)「エコなめざまし朝ごはん ~時間短縮、地元のものを使って~」

『第15回ハットリ・キッズ・食育・クッキングコンテスト』が2010年3月26日(金)に服部栄養専門学校で開催されました。

今回のテーマは「脳を活性化させる朝ごはん」。このテーマをもとに、全国からオリジナリティ溢れる自由な発想の料理レシピが207通届き、書類選考を通過した10名が 本選に出場、腕を競いました。

本選は規定競技(りんごの皮むき、キャベツの千切り、鯵の三枚おろし)と、オリジナルレシピを実際に調理し、審査委員長の服部幸應をはじめ、西洋料理主席教授・佐藤月彦、日本料理教授・西澤辰男、中国料理主席教授・斎藤昭彦、製菓製パン飲料主席教授・吉岡祥子、服部栄養料理研究会会長・服部津貴子が技術と味、そしてテーマにそった料理が出来ているかどうか、審査をおこないました。

本選に多数の高学年が出場する中、熱戦を制したのは、新倉茜音さん(にいくらあかね;小2・8歳:千葉県柏市)の『エコなめざまし朝ごはん ~時間短縮、地元のものを使って~』という創作料理。「釜炊き麦ごはん、昆布のせ、おいしいアジ豆腐、即席だしの味噌汁」という計4品を作りました。

服部校長に優勝者として名前を読み上げられたときは、恥ずかしそうな様子でしたが、賞状を渡されると、満面の笑みを見せてくれました。新倉茜音さんは4歳から料理をはじめられたそうで、普段から料理・食材に 関心をもっていて、規定競技に使用した食材を上手に活かしつつ、1日かけて 作っただしを持参し、テーマにそって創作した料理は高い評価を受けました。

 

準優勝2名には、「雑穀おにぎり、いわしだんご汁、水菜のサラダ、しらすのたまご焼き、ねりごまヨーグルト」を作った山崎柚香さん(やまざきゆずか;小6・12歳)と、「キラキラ宝石ごはん、あれっ音がする!肉どうふ、かむcomeかむcomeひらめき大根」を作った大澤萌々さん(おおさわもも;小5・10歳)が選ばれました。創作料理のほか、りんごの皮むきでも高い評価を受けた山崎さんは将来の夢を聞かれて「パティシエになりたい。」と瞳を輝かせました。

今年はどの作品も手がこんだ力作揃い、選考にも時間がかかりました。「本当は皆に賞をあげたいのだけれど」という服部校長の言葉もあり、今回は季節感と色どりのよさから高い評価を受けた、『桜』がテーマの 新井愛梨さん(あらいあいり;小6・12歳)の創作料理が特別賞に選ばれました。

閉会式において服部校長は、総評として「今年は賞を増やしてしまうほど良い作品がたくさんありました。朝ごはんは一日の活力の源です。朝起きて脳を活性化させるには、ブドウ糖をエネルギーとした朝ごはんを食べて、脳に栄養をおくり目をさます必要があります。またその中で、塩味、だし、火加減を考えたおいしい料理を作ることが大切です。」と述べました。